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オルガンを聴くとテンション上がる

20時すぎ、帰宅してラジオをつけると、NHKの「ベストオブクラシック」でパリのオルガンコンサートをやっていた。ジャン・アラン作曲の「3つの舞曲 作品81」という曲で、リュシル・ドラというオルガニストの演奏らしい。

他人が弾いているオルガンの音を聴くと、なぜかほぼ毎回、小学生の頃から毎年出場していた電子オルガンのコンクールの、リハーサルの時の感情になる。ホールで聴く音の緊張感と非日常感が蘇ってきて、ワクワクする。オルガンという楽器が、空間全体含めて鳴る楽器だから、ホールの響きを想起させるのだと思う。オルガンと同じ空間にいて聴く時よりも、別の部屋から漏れ聴こえる音の方が、ホールでのリハーサルを思い出させる。舞台袖で待機している時に聴いていた音に近いからだろうか。生の音に留まらず、今ラジオで聴いているように、録音された演奏を聴いても、その非日常感がある。やはり、コンサートホールの響き全体が録られているからだろうと思う。他にも、電子とパイプでは音の出力の仕方が違うものの、ひとりの人間が手や足で弾く鍵盤の上がり下がりによる音の連なり方とか、共通している要素が感じられるのだと思う。知識が乏しいので上手く言語化できないけれど。おぼえがき。