不動産業界における会社と顧客の力関係の不均衡を思い知らされる。客は圧倒的に不利な立場にある。
住む場所を決めるとき、たとえば間取りとか、立地とか、日当たりとか、とにかく物件自体が住みやすいかどうかを基準に決めていく。気に入った物件があれば、我先にそこを手に入れたいと思って、準備を進める。そして、手続きを進めるうちに、契約内容を理解していく。「え、駐輪場は1世帯1台までなの？」「安心入居サポート強制加入？必要ないのに？」ここしかない！と思って心に決めているから、そのくらい、もうそういうもんだと思って我慢しないと、また一から探すことになる。ここにします！と決めて後戻りできない状況になってから、入居者にとって不利な条件の詳しい契約の内容を知らせるのは、ちょっと騙したり言いくるめたりしているようなもんなのでは。そうせざるを得ないのであれば、もっと柔軟に融通をきかせてくれてもいいと思う。
そんな理不尽な契約させてくる仲介業者や管理会社とは契約しないという選択もできる。しかし、私たちには住みたい部屋に住む権利がある。不動産業界が客の弱い立場を利用してとことん利益を得ようとしている精神がどうかしている。気に入った間取りの部屋に住みたいし、契約内容だけの問題でまた一から探して内見回って契約書確認して、とかそんな何回もやり直したくない。
パナソニックホームズが管理会社になっているのだが、大手なので、交渉とか融通がきかない。電気水道ガスの手続きくらい自分でできるし、てかどうせ支払い手続きとかは自分でやらなきゃいけないのだからサポートなんて必要ないのに、「新生活サポート」が使用開始申し込みの代行をしてくださる。そのおかげで、どこからどこまでが代行で、何を自分でやらなければいけないのかよくわからなくなって混乱する。
いつも電話で問い合わせると、若めの人が出るのだけど、みんな自信がないのか疲れ果てているのか、本当に声に元気がない。大丈夫か。会社が利益を得るために、体裁だけのサービスを増やせば増やすほど、安い労働力が歯車としてこき使われるだけである。苦情は窓口の人に言うしかないのだけど、悪いのは窓口の若者ではなく、こんなよくわからないサービスばかり追加してくる会社である。
賃貸契約と同時に、安心入居サポートの加入の同意を取られる。加入が必須なので、毎月1100円払うことになっている。契約書を読む限り、これに同意しないと部屋も契約できないということなのだろう。安心入居サポートの内容は、水回りやガラスの修理などが主である。でも、水が溢れて止まらないとか、窓ガラスが割れるとか、普通に生活していれば数年に1回も起こらない。火災保険にも入っているし、本当に月々1100円の価値ある？と思う。契約書に、2ヶ月以上滞納すれば会員資格を失効すると書いてあるけど、引き落としなので、意図的に滞納するのは難しい。
↓更新のタイミングで更新しなければ解約できるっぽい。https://binbou33.com/?p=10189
