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振り返り2

年度が明けてしまったけれど、今のうちに振り返りの続きを。

hikari1209perc.hatenablog.com

文句を言いながらも、楽しいことも多い1年であった。

授業の質はめちゃくちゃだけれども、同級生には自分と同じような問題意識を持っている人が多くて、心強かった。

他科のゼミ(といっても、学部でお世話になった先生のゼミ)に出入りしていた。他大学で理論を学んでから入学した人が多い研究科なので、議論は活発に起こるし、先生も客観的で鋭い視点から指摘をくれる。

後期からは、他大学のゼミにも通った。私が学部2年から毎年リピートしている授業があるのだけれど、それを担当している先生の常勤大学での卒論ゼミである。所属している学生は自分より1学年下の人たちだけれど、社会学のゼミで各々が多種多様なテーマを取り上げているのが新鮮だったし、それを全部指導する先生もさすがだなと思った。論文の内容が全然固まっていないような学生にも、いろいろ質問をしながら考えを引き出し、適切な参考文献を紹介して、論文の方向性に希望を持たせるような、いやこれが論文指導として当たり前のレベルなのかもしれないけれど、これが教育者だよなと思った。

授業とは別のことでいえば、いくつかのオンライン読書会に出ていた。知り合いに誘ってもらって、複数人でやっている読書会では、これまた他大学で理論を学んでいるいろんな人と知り合えて、議論できるのが心地よかった。また、学部時代の友人と2人読書会もしていた。先生と友人と3人で居酒屋に行ったとき、「とにかく毎週でも隔週でもいいから、集まって、一緒に何かを継続するのが大事だよ」という話をされて、じゃあ2人で本を読もうと決めて、なんだかんだ1年近く続けている。1人で読むにはちょっと難しい本を、丁寧に話し合いながら読み解いていくのがまた心地よい。

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そして、学部時代の何人かの友人たちと、定期的に集まってお喋りをしたり、展示を作ったりという活動もしていた。同じ学科で4年過ごしたとはいえ、関心や学んできたものが少しずつ違うので、今更ながらお互いを知ったり、自分の専門性を自覚したりする機会になった。個人的には、作品を作るわけでもなく、マネジメントをするわけでもない立場から、話し合いにじっくり参加したことで、自分の立ち位置が掴めてきて、経験として大きく蓄積された感覚がある。

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こうして書き出してみると、いろいろ新しいこと継続してやったじゃん、と思えてきて、ちょっと安心した。今いる大学や教員に対する反骨精神みたいなもののおかげで、成長できている時期かもしれない。